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【格ゲー名シーン その2】ベテラン対新進気鋭、勝つのはどっち!?『Evolution2017』ときど選手 vs Punk選手とは

eスポーツの中でも長い歴史を持つ格闘ゲームが生み出してきた名シーン・名場面を紹介するシリーズ【格ゲー名シーン】。

今回紹介する【格ゲー名シーン】は、『Evolution2017 ときどvsPunk』です!まるで映画のようなドラマティックな展開で、全世界の格ゲーファンが大興奮した名シーンですよ!

Evolution2017 ときどvsPunkとは

『Evolution2017 ときどvsPunk』とは、格闘ゲームの祭典「Evolution」の2017年大会における「ストリートファイターⅤ」部門の決勝戦です。日本人のときど選手とアメリカ人のPunk選手が戦い、死闘の末ときど選手が勝利しました。

決勝戦はもちろんのこと、決勝戦に至るまでの過程があまりにドラマティックなことで有名です!

なぜ『Evolution2017 ときどvsPunk』は人気なの?

『Evolution2017 ときどvsPunk』が人気な理由は主に3つです!

  • 超新星Punk選手の存在
  • ときど選手の快進撃
  • 試合後のインタビュー

超新星Punk選手の存在

『Evolution2017 ときどvsPunk』が人気である一番の理由は、Punk選手が圧倒的な実力を示していたことです!

2017年当時、「ストリートファイター」シリーズはベテラン選手が強いとされていて、ほとんどの世界大会でベテラン選手が好成績を収めていました。そんな中、圧倒的な強さを見せつけたのがPunk選手です!

当時のPunk選手はまだ10代、彼の存在を知らない格ゲーファンも多かったでしょう。ところがその実力は桁違い!危なげなく決勝戦までたどり着いたのです。

「ストリートファイターⅤ」はトッププレイヤーがしのぎを削るゲームタイトルです。また勝負には時の運も絡むため、優勝候補の選手でも決勝まで進出することは至難の業!それにもかかわらず、Punk選手は圧倒的な強さで勝ち続けたのです。

その強さは異質とも言えるレベル。機械のような正確なプレー、人間離れした反応速度で数々の優勝候補選手を圧倒してみせていました。

誰もが「誰がPunkに勝てるの?」、「絶対Punk優勝じゃん…」と思ったことでしょう。それほど当時のPunk選手の強さは圧倒的でした。

Punk選手が決勝で待つ舞台に挑めるのは敗者復活戦を勝ち上がる選手。

「誰が敗者復活戦を勝ち抜くんだろう」、「誰が勝ち上がってもPunkには絶対に敵わないだろう」、そういった空気が漂う中で、アメリカのレジェンドプレイヤー「ジャスティン・ウォン」選手が、このような内容のツイートをしました。

「ときどはPunkを倒せるかもしれないただ1人の人間だ」

ときど選手の快進撃

ときど選手は見事敗者復活戦を勝ち抜き、Punk選手が待つ決勝戦までたどり着きました。ただ、その道は死闘の連続でした。そもそも、ときど選手が敗者復活戦に挑むことになったのは、勝者側トーナメントでPunk選手に一度負けているからです。

Punk選手が危なげなく決勝に進出したのに対して、ときど選手は接戦の連続を勝ち抜きました。

その構図が印象的で、「絶対的な実力者の超新星Punk」vs「出せる力を出し切ってなんとか決勝までたどり着いたベテランときど」といったイメージです。

試合がはじまる前の下馬評は、圧倒的にPunk選手優勢。それでもジャスティン・ウォン選手のツイートもあったように、「もしかしたら、ときどなら…」といった期待がありました。

いざ試合がはじまると、やはりPunk選手のプレイは圧倒的。誰も真似できないようなプレーを連発しました。しかし、少しずつときど選手がペースを握り始めます。ベテランならではの対応力、東大出身の頭脳を駆使して、正確無比なPunk選手のリズムを狂わせたのです!そして死闘の末、ときど選手が優勝しました!

Punk選手の前ステップにときど選手が垂直ジャンプ攻撃を出している場面は特に象徴的で、テレビ番組『笑ってコラえて!』などでも紹介されました。

この『Evolution2017 ときどvsPunk』には、多くのサブテーマのようなものが含まれていたとも考えられます。「ベテランvs若手」「日本vsアメリカ」「経験vs反応」「正確無比vs人間力」などなど……。

決勝戦だけでなく、大会全体の過程があったからこそ、伝説的な名試合になったと言えますよ!

試合後のインタビュー「I have MAGO.」

ときど選手のインタビューの受け答えも『Evolution2017 ときどvsPunk』が人気な理由の1つです!

そもそも、Punk選手は「かりん」というキャラクターを扱っていました。「かりん」はときど選手の盟友「マゴ」選手が扱うキャラクターでもあります。ときど選手とマゴ選手は10代のころから親交があり、切磋琢磨し合う関係です。

話をインタビューに戻しますが、ときど選手は「決勝戦の勝因」を質問されました。すると、「友達のかりん使いと対策をした」という内容を英語で答えた後「I have MAGO.」と付け加えたのです!

ときど選手とマゴ選手の仲がいいことは、格ゲーファンの間では有名です。ただ、ときど選手が大っぴらにマゴ選手へ感謝を示すことはあまりありませんでした。そこで、「I have MAGO.」と発言したため、まるで少年漫画のような熱い友情が感じられたのです!

また、「I have MAGO.」という発言は非常に印象的だったため、「I have 〇〇.」と言ってプレイヤーに感謝するネタが流行しましたよ!

まとめ

『Evolution2017 ときどvsPunk』は、現実とは思えないほど感動的な試合です!多くの人の心に響いた試合でした。

『Evolution2017 ときどvsPunk』を見て格闘ゲームに興味を持った人も多く、業界への影響も抜群の試合だったと言えます!

▼格ゲー名シーンのコラムはこちらからご覧になれます
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