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【保存版】eスポーツ用語『ローグライク』『ローグライト』とはどんな意味?

『ローグライク』、『ローグライト』とは、ゲームジャンルを表す専門用語の1つです。

ローグライク

『ローグライク』とは、以下の2つの要素を持つゲームのことを指します。

1,プレイするたびにマップやダンジョンが新しく作られる
2,ゲームオーバーまたはクリアすると、持ち物やレベルがリセットされる

ローグライクは遊ぶたびに変化するステージが特徴で、毎回新しい冒険ができるのが魅力です!

ローグライクの由来

ローグライク(Rogue-like)の「ローグ(Rogue)」には本来「悪党」という意味がありますが、ここでは1980年代にリリースされた『Rogue』というダンジョン探索型のPCゲームを意味しています。『不思議のダンジョン』シリーズとほぼ同じゲームシステムの元祖といえる作品ですが、記号のみで構成されたシンプルな画面が特徴的です。

また、「ライク(like)」には「~のような」という意味があるので、ローグライクは「Rogueのような(ゲーム)」という意味になります。

『Rogue』がリリースされて以降、同じ要素を持つゲームや似たようなコンセプトのゲームが数多く販売されるようになったことからこの言葉が作られたようです。

ローグライクの代表作

『不思議のダンジョン 風来のシレン』シリーズ
『不思議のダンジョン トルネコの大冒険』シリーズ
『ポケモン不思議のダンジョン』シリーズ
『Crown Trick』
『ドラゴンファングZ 竜者ロゼと宿り木の迷宮』

中でも『風来のシレン2 鬼襲来!シレン城!』や『風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参!』は、ローグライクの最高傑作として挙げられることが多い作品です。

初めてローグライクをプレイする人には『不思議のダンジョン』シリーズがおすすめですよ。

ローグライト

『ローグライト』も、「Rogue」と似た要素を持つゲームのことを意味しますが、『ローグライク』よりも「Rogue」の要素が薄いゲームのことをローグライトと呼びます。

「ライト(light)」には「軽い」という意味があるので、「Rogue」の要素を「軽く」取り入れたものがローグライトであると考えると理解しやすいと思います!

『ローグライト』は『ローグライク』よりも「Rogue」の要素が薄いゲームが数多く販売されるようになったことから、『ローグライク』と区別するために作られました。

ローグライトの代表作

『HADES』(アクション)
『Slay the Spire』(カードゲーム)
『Backpack Hero』(RPG)
『Vampire Survivors』(アクション)
『Dead Cells』(アクション)

中でも特徴的なシステムを持つ『Vampire Survivors』と類似するシステムのゲームは「ヴァンサバ系」と呼ばれたり、『Slay the Spire』に似たものは「デッキ構築型ローグライク」「スレスパ系」と呼ばれたりすることもあります。

スマホゲーム『アークナイツ』には、「統合戦略」というコンテンツがあり、ユーザー間では「ローグライク」という通称で呼ばれることが多いです。少しややこしいですが、これも一種のローグライトですね。

ローグライクやローグライトのゲームは名作が多く、PC(Steam)、スマートフォン、PS4、Switchなど様々な機器でプレイできるので、おすすめのゲームジャンルですよ!

ローグライクとローグライトの違い

ここからは、少しややこしい定義の話です!

ローグライクの厳密な定義

ローグライクには、2008年に開催されたInternational Roguelike Development Conferenceにて提示された「ベルリン解釈」という厳密な定義があります。そこでは、次の要素があるものをローグライクに分類するとされています。

・ランダムマップ生成
・パーマデス(恒久的な死)
・ターン制、グリッド移動
・複数の攻略法が可能な複雑さ
・ノンモーダル(全てのアクションが常時実行可能)
・限られた資源管理
・ハックアンドスラッシュ
・探索と発見

特に「ターン制、グリッド移動」はローグライクにおいて重要な要素と見なされることが多く、上に挙げたローグライト作品には欠けているものがほとんどです。

ローグライトの定義

ローグライトはローグライクと区別するためにできた俗語なので、決まった定義はありません。一般的に上記のローグライクの要素の一部が著しく欠けているものをローグライトと呼んでいます。

例えば『HADES』のようにターン制でないアクションゲームであったとしても、ランダムマップ生成で、ゲームオーバー時の引継ぎ要素がほぼないものであれば、ローグライトに分類されます。

「ローグライク」と言うと『不思議のダンジョン』のようなターン制、グリッド移動のゲームを想起させるため、区別するためにローグライトという言葉は便利ですね。

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