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『スト6』の世界一が決定!日本人は弱くなったのか【編集部コラム】

ゲーマーゲーマー編集部の小河原です。

この編集部コラムは毎日続けていく予定ですが、"毎日"というのは割と重いです。ネタがないときは「ランチにニンニクを食べてしまい誤魔化すためにガムを食べ過ぎてお腹がゆるくなった」とか、本ッッッ当にくだらない個人的な話とかも混ざってくるかもしれません。何卒ご理解・ご容赦いただき、ぬる~~~く読んでいただけると嬉しいです。(たまたま今日は2月29日、ニンニクの日ですね)

9日間に渡る『スト6』の世界大会。予想だにしない選手が優勝

2/17(土)~2/26(月)の9日間に渡り、格闘ゲーム『ストリートファイター6』(スト6)の世界大会である『カプコンカップ10』が開催されました。

「ゲームの大会で9日間もあるの?」という声が聞こえてきそうですが、これにはしっかり訳があります。

カプコンカップは【現地最終予選トーナメント】→【8グループに分かれての総当たり予選】→【決勝トーナメント】+【3地域代表チームによる対抗戦】という4部で構成されています。現地最終予選には321名が参加し、次に48名が8グループで総当たり戦をして先に進む16名を決め、最後に決勝トーナメントが行われるのです。これに加えて各地域の代表チームによる対抗戦も行われるとなると、この9日間でかなりの数の試合が行われることはご理解いただけるかと思います。

で、この長い戦いに見事勝ち優勝したのが台湾のUMA選手!『スト6』のゲーム内で行われた優勝予想投票ではUMA選手の得票率わずか0.7%。まさにダークホースともいえるプレイヤーが世界一となったのです。

日本は弱くなった?

日本は『ストリートファイター』強国で、総合的には間違いないく世界一だと思います。しかし、2016年2月に発売された『ストリートファイター5』以降、海外プレイヤーの活躍が目立つようになりました。これは日本のプレイヤー、選手が弱くなったからでしょうか。

否、それは違います。これには、時代や環境の変化により海外選手が強くなったことや、世界大会のルールが変更されたことが関係しています。

旧来の格闘ゲームは日本のゲームセンターで先行稼働し、トッププレイヤーは都心の店舗に集まり切磋琢磨するという文化がありました。これは日本人にとってかなり優位な状況だったといえます。しかし、現在は家庭用のゲームが主流となりゲームセンターでの先行稼働はなくなり、時間的な優位がなくなっています。加えて、現在では高品質なインターネット回線が広く普及したことで家でのネット対戦が主流となって、日本と海外でプレイ環境に差が出なくなりました。さらにちょっとマニアックな話をすると、ネット対戦における通信処理(ネットコード)も発達しています。『スト6』では海外のプレイヤーとも快適に対戦もできるので、地域による差はほとんどなくなってきているのです。

また、世界大会に出場する資格が「世界各地で行われる複数の大会でのポイント獲得の上位者」から「各地域の代表」に変わったことも大きな要因です。以前は選手たちは月に2回くらいの頻度で渡航して大会に出場していたのですが、新型コロナウィルスの流行により大会の仕組みにメスが入ったのです。今では甲子園のように地域の代表を決める方式になって遠征することも減り、選手の負担も大幅に軽減されました。しかし、地域によってはいまだにレベルに差があり、激戦区の代表と他の地域の代表が同列に扱われてしまうことに疑問の声が出ているのも事実です。

少し話が逸れてしまいましたが、海外のプレイヤーが活躍しているのはプレイ環境による差がなくなったこと、大会の形式が変わったことが影響しているのです。決して日本が弱くなったなんてことはなく、最強国のうちの1つであることには依然として変わりはありません。

……と、好きな話になってしまうとついつい長文になってしまいますね。上長に見つかると怒られかねないので、今回はここまでです。駄文失礼いたしました。

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