eスポーツの中でも長い歴史を持つ格闘ゲームが生み出してきた名シーン・名場面を紹介するシリーズ【格ゲー名シーン】。
今回紹介する【格ゲー名シーン】は、『獣道・弐 ウメハラ vs ときど』!飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍していたときど選手をウメハラ選手が迎え撃った名試合ですよ!
獣道・弐 ウメハラ vs ときど とは
「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」とは、2018年に開催された「獣道・弐」というイベントにて、「ストリートファイターⅤ」でウメハラ選手とときど選手が一騎打ちをした試合のことです!
当イベントは開催前から注目されていて、まさに世紀の一戦でした。いざイベントが始まると、壮絶な試合に格ゲーコミュニティは大いに盛り上がりました!
なぜ「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」は有名なの?
「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」が有名な理由は主に3つです!
- 最強 vs 最強のドリームマッチ
- ウメハラ選手の真骨頂
- ときど選手の悔し涙
最強 vs 最強のドリームマッチ
「獣道」とは、因縁めいた強豪プレイヤー同士が長期戦を繰り広げる格ゲーのイベントです。マッチアップは事前に発表されるため、選手は試合に向けて入念に準備できます。また長期戦ということもあり、実力が顕著に表れる試合形式です。格ゲー界では、最注目のイベントといっても過言ではありません!
ときど選手は常に世界トップクラスの実力を持つプレイヤーですが、特に当時は段違いの活躍を見せていました。いくつもの世界大会で優勝。誰から見ても当時のときど選手は世界最強プレイヤー筆頭でした!
対するウメハラ選手は言わずと知れた日本初のプロ格闘ゲーマー。そんなウメハラ選手が真に得意とするのは、「事前に対戦相手が確定している長期戦」であり、まさに獣道の試合形式です。
今までウメハラ選手は、得意な試合形式でほぼ負けたことがありません。「それでも、ときど選手ならば勝てるんじゃないか」そう思う人も多く、「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」の注目度は抜群でした!
25年の歴史を覆す「ニュートラル戦術」
10試合先取のルールで実施された「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」は、10-5でウメハラ選手の圧勝で幕を下ろしました。格ゲーファンは、「ウメハラの真骨頂」を改めて思い知らされたのです!
特に話題にされたのは、ウメハラ選手が見せた「ニュートラル戦術」!「ニュートラル」とは、キャラクターを一切操作しない状態のことです。ウメハラ選手が操る「ガイル」は、しゃがんで相手を迎撃する戦い方がセオリーなキャラクターのはずでした。それにもかかわらずウメハラ選手が「ニュートラル戦術」を多用した理由は、「ほんのわずかな間合い管理」のためです。セオリーを捨ててまで取った「ニュートラル戦術」はまさに達人の間合いで『ストリートファイターII』から25年以上続く「ガイル」の歴史・常識を覆してしてしまったと話題になりました。
ときど選手の悔し涙
試合後のインタビューにて、ときど選手は悔し涙を流しました。その映像に胸を打たれた視聴者も多かったでしょう。
そんなインタビューの際に、ときど選手は「ゲームの中でくらいは勝ちたかった」という名言を残しています。この名言にはさまざまな思いや意味が込められており、ときど選手がウメハラ選手の存在をどのように思っているか、どれほど高い壁として認識しリスペクトしているかが感じられます。互いに尊敬し合う両選手の動向を追っている人からすると、心に残る一言でした!
まとめ
「獣道・弐 ウメハラ vs ときど」は、まさに世紀の一戦でした!間違いなく格ゲーの歴史に刻まれた出来事だったでしょう。また、二人の戦いはこれで終わりではありません!両名ともトッププレイヤーであり、大人気のプロゲーマーです。これからの両選手の活躍には目が離せませんよ!
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