『死体蹴り』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイターV』などの格闘ゲームで使われる専門用語です。
KOしたにもかかわらず、無防備な相手を攻撃し続けることを意味します!
死体蹴り とは
『死体蹴り』とは、KOした相手を攻撃し続ける煽り行動です。対戦相手を馬鹿にするような行為として扱われることも多いので要注意です!
格闘ゲームでは、相手を倒した後でも数秒間だけキャラを動かせる場合があります。その間にKOされた相手は動けませんが、勝ったプレイヤーだけはキャラを操作できます。その間に相手を攻撃することが『死体蹴り』です。
「蹴り」という言葉が含まれていますが、パンチなどを含めたすべての攻撃が『死体蹴り』に該当します!『死体蹴り』は、屈伸のような煽り行為です。昔のゲームセンターでは、『死体蹴り』が原因でケンカになったなんて噂があるので、やらないのが無難ですね。
ただし、一部のゲームではKO後の行動が次のラウンドに影響する場合もあります(バーチャファイターの対シュンなど)。
ゲーム外における『死体蹴り』
格闘ゲームコミュニティでは、ゲーム外でも『死体蹴り』という言葉を使う場合があります。意味は、「弱っている人に追い打ちする」といったイメージです。たとえば、「大会で勝った相手に順位の話をする」などが挙げられます。「泣きっ面に蜂」と似たような使われ方ですね。
とはいえ、一般的にはかなり刺激の強い言葉なので使用する場面や相手には要注意!
『死体蹴り』はいけないこと?
『死体蹴り』は煽り行為の1つとして捉えられるほか、ゲームで許されている行動であるから問題ないとする考え方もあります。
また、3D格闘ゲーム『鉄拳』シリーズのプロデューサー原田勝弘氏は過去に『死体蹴り』について意見を述べています。
操作の気持ちよさを残すためにKO後にも動かせるようにしている、海外では議論されることがほとんどない、死体蹴りと感じる行動には個人差がある、など興味深い情報が語られているので興味のある方はこちらもご覧ください。
死体撃ち
『死体撃ち』とは、主にFPS/TPSで相手をキルした後にも撃ち続ける煽り行為です。『死体蹴り』のFPS/TPS版ですね。
FPS/TPSではキルされた後に一定時間カメラが相手を追跡したり、自分を映し続けたりすることがあります。その間にキルされて残った死体に対して発砲する『死体撃ち』は煽り行為として忌み嫌われています。
また、『死体撃ち』は銃声により敵に位置を知らせることになるため、むしろデメリットのある行為です。相手を不快にするだけでなく味方に迷惑をかける行為のため、配信中に『死体撃ち』をしてしまえば炎上は必至。『死体蹴り』や『オーバーキル』と比べて擁護できる点がほとんどないので、やらないようにするのが無難です!
オーバーキル
『オーバーキル』は『死体蹴り』『死体撃ち』と同じ意味で使われることもありますが、少し異なる意味で使われることもある言葉です。その意味とは「不必要に相手に大ダメージの攻撃をして倒すこと」です。
たとえば、相手の体力が残り10しかなく簡単な攻撃で倒せるときに100、200、300と大きな攻撃で相手を倒せばそれは『オーバーキル』となります。これはカードゲーム、格闘ゲームなど様々なジャンルで起こり得ることですが、必ずしも悪意があって行われるとは限りません。どれくらいダメージが与えられるかを知りたい、コンボが繋がるか知りたいなど、何か目的・意図がある場合もあります。また、常に最大限の攻撃を行おうとすればオーバーキルは自然と起きてしいまうことです。
ちなみに、『オーバーキル』は分かりやすく意味の強い言葉なので、バンドの名前や、ラッパーのユニットの名前などにも使われるほか、経済用語として使われることもありますね。eスポーツ以外で聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。