『仕込み』とはeスポーツの人気タイトル(種目)の一つ『ストリートファイター6』(スト6)などの2D格闘ゲームで使われる専門用語です。
仕込みとは
『仕込み』は、何かの行動を入力した際、次の行動を入力をしておくテクニックです。
特定の場合のみ自動的に次の行動に移行するため、リターンを大きくしたり、相手の行動に対応したりできるため、非常に重要なテクニックになっています。
仕込みの代表例 中足竜巻
『仕込み』がよく使われる行動は、置き技です。
例えば、「リュウ」のしゃがみ中キック(中足)を出す際に、空振りか相手に当たるかどうかを問わず、常にキャンセル竜巻旋風脚まで入力しておきます。(これを「中足に竜巻を仕込む」といいます)
そうすると、中足がヒットorガードの場合のみ竜巻旋風脚がキャンセルで発生し、しゃがみ中キックが空振る竜巻旋風脚は発生しないということが起こります。これはキャンセルの条件が技のヒットorガードであり、空振りの場合は該当しないからです。
置き技は相手が前進してきたときに当たるように出すため、空振りかヒットになる可能性が高く、ガードされることは稀です。そのため、置き技に仕込むことでリスクはそのままにリターンのみを上げられます。(竜巻旋風脚はガードされると確定反撃を喰らう技ですが、ヒット時のみ出てコンボになるためリスクは低いといえるのです)
『スト6』での仕込み
『仕込み』は応用が利くテクニックです。ジャンプ攻撃に『仕込み』を使うことがあれば、何かの技に前ステップやジャンプを仕込むこともあり、その使い道はさまざまです。
『スト6』で特に多く使われるのは【通常技→キャンセルドライブラッシュ】ですね。相手に技が当たったときにはコンボに移行したり攻め継続したりできるので、非常に強力なテクニックになっています。その分ゲージの消費量も多いので、そればかりに頼れないのが悩ましいところです。
ちなみに、『仕込み』は英語では「option select」、略して「OS」といいます。飲食店では「準備」の意味で使われることもある言葉ですが、格闘ゲームにおける『仕込み』には無関係ですよ!