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【保存版】eスポーツ用語『0回戦』『0回戦敗退』とはどんな意味?

『0回戦』『0回戦敗退』は主に『ストリートファイター6』(スト6)などの格闘ゲーム(格ゲー)界隈で使われることが多いスラング(俗語)です。

大会の前に既に戦いが始まっていることを表す言葉ですが、様々な意味で使われますよ。

『0回戦』とは

『0回戦』とは、大会に出場するまでのハードル全般を指します。

ここでは実際にどのように使われるかを紹介しちゃいます!

例1)現地に時間通りまでに着くことができるかどうか

格闘ゲームの大会はオフラインで行われることが多く、遠征するプレイヤーもたくさんいます。そのため、大会エントリーして、会場までの交通手段や宿泊先を確保するなど、人によってはハードルがたくさん存在します。また格闘ゲームプレイヤーには時間にルーズだったり夜型だったりするイメージがあります。

そのため、大会に無事出場できるかどうか、出場するまでの過程を0回戦と称することがあります。

また、海外大会の場合は移動が大変で、なおかつ言語も異なるため、会場やホテルに辿り着くまでの過程を0回戦ということもあります。

使用例)会場に着いて受け付けまで終えました!0回戦突破!

例2)大会に出場できる条件を満たしているかどうか

大会にはときどき出場資格や条件が定められていることがあります。それらの条件を満たすことができればそれは0回戦突破といえます。たとえば「チーム戦で十分な人数のメンバーを集めることができた」、「大会で使用するハード(PCやPS5)などを所持している」「特定のランク以上または未満」などです。

使用例)PS5購入!これで0回戦突破です!

例3)大会の日のスケジュールを確保できるかどうか

兼業プロゲーマーや社会人ゲーマーは、大会に出場するために仕事の都合をつけなくてはなりません。大会は土日に行われることがほとんどですが、遠方から出場する場合は前後の日までスケジュールを空けておかなければならないこともあります。

そのため、家族や会社など周囲の同意を得て大会出場の算段を立てることを0回戦と称することがあります。

使用例)有給取得できて、0回戦突破できました!

実際にあった『0回戦敗退』

開催の発表から実際の大会までは、だいたい数週間~数ヶ月と十分な時間があります。長い準備期間があるにも関わらず、0回戦を突破できないことも……。

不可避な外的要因、本人の不注意など理由はそれぞれですが、話題になった0回戦敗退を紹介します。

EVO 2023での悲劇

アメリカで開催された格闘ゲームの世界大会『EVO 2023』では、デルタ航空においてエンジントラブルによる欠航が発生、さらに振替便も予定よりさらに遅れるというトラブルが発生しました。

そのため、日本のトッププレイヤーや有名プレイヤーを含む多くの人が0回戦敗退という悲劇が起こってしまったのです。

中には航空会社との交渉や別の便を急遽手配することで無事渡米できた選手もいましたが、入国してコンディションを整える間もなく大会を迎えてしまいました。

こちらの動画では魚群所属のプロゲーマー マゴ選手がトラブルが起きた際の状況や心境を語っています。この後魚群のスタッフさんが何とか航空チケットを手配し、マゴ選手は『EVO 2023』に参加できたようです。

どぐら選手の0回戦敗退

現在Crazy Raccoon所属のどぐら選手は、過去に0回戦敗退で話題になったことがあります。

『GUILTY GEAR Xrd -SIGN-』(GG Xrd)の大会「闘神激突」のオンライン予選はPS4版で行われたのですが、どぐら選手は誤ってPS3版で参加しようとして惜しくも出場することができませんでした。

そのときの様子は配信され、現在も動画として残っています。何かの不具合かと思い運営サイドとやり取りする様子や、発覚したときのリアクションを見ることができます。どぐら選手は『GG Xrd』でもトッププレイヤーとして期待されていたこともあり、多くのプレイヤーに衝撃を与えました。

当時のどぐら選手はまだプロゲーマーではなかったということもあり、炎上というよりは笑い話として扱われることが多い事件です。

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