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アキバ発の最先端eスポーツ施設!eXeField Akibaを取材してみた☆

※2022/10/24より一般営業を終了しました。詳細は公式発表をご覧ください
https://www.ntte-sports.co.jp/topics20221011.html

今回私たちが取材を行ったのは、株式会社NTTe-Sportsが運営するeスポーツ施設 eXeField Akibaです!秋葉原駅を出てすぐの秋葉原UDX内に施設を構えており、最新の機材を利用してeスポーツを体験したり、イベントを開催することができる場所とのこと!

また今回の取材は、株式会社NTTe-Sports代表取締役副社長の影澤潤一さんに登場していただきました。長年eスポーツシーンにおいてコミュニティ活動を行ってきた影澤さんならではのこだわりや、施設の特色などをたくさん聞いちゃいましたよ!それではお写真と共に取材内容をお届けします☆(取材日:2022.1.14)


秋葉原駅「電気街口」改札を出て右、目の前にあるビルが秋葉原UDX。そこのエスカレーターを上った先にeXeField Akibaがあります。

eスポーツのイメージを変えるための工夫とは


――本日はよろしくお願いします!まずは「eXeField Akiba」について教えてください。本施設は具体的にはどのようなことが出来る施設なのですか?

影澤さん「パソコンを使ってゲームを楽しむことはもちろん、eスポーツを中心としたあらゆるエンターテインメントに対して、イベント等の開催に必要な環境を作って発信することができる施設となっています。また、イベントやeスポーツに関わるサービスや技術、あとはコミュニティを作る場でもあります。」

――イベント利用、それも様々なエンターテインメントの分野で活用することができる施設なんですね。

影澤さん「それらを実現するために、NTTグループの技術や設備をフルに活用しているんですよ。」

株式会社NTTe-Sports代表取締役副社長 影澤潤一さんは以前からeスポーツシーンに深く関わり、大会主催や実況なども務めてきたシーンの立役者の一人です。

――それはすごいですね。では他にこの施設ならではの特色はありますか?

影澤さん「スタジオと一体化したイベントスペースがあるというところが、一番のポイントだと思います。普通のイベント会場だと場所だけ貸し切って、機材を持ち込んだりしなければいけませんが、本施設にはスタジオもカフェとしての機能もあります。そのため何も用意しなくてもいいという点がポイントですね。」

――何も準備しなくてもイベントが開催できるのは便利ですね~!

影澤さん「私たちはイベント主催側、参加者側どちらの思いも分かっているので、そこには自信を持っています。」

――長年ゲームシーンに関わってきた影澤さんならではのこだわりがあるのですね。ちなみに設備面に関しては何か具体的なこだわりなどはあるのですか?

影澤さん「コンセプトには結構こだわりました。現在のeスポーツに対するイメージは、暗めの照明に派手なLEDと、良くも悪くもなイメージが付いていると思います。そこの点を払拭し、ゲームやeスポーツに対するイメージを良くして、裾野を広げていこうという思いがあります。」

――現状のeスポーツやゲームのイメージって確かにそんな感じかもしれませんね……。

影澤さん「誰でも入りやすく、外から見ても安全に感じてもらえるようにと、白を基調とした明るめな雰囲気にこだわりました。施設の中に関しても多目的でeスポーツを中心に様々な用途で使ってもらえるような環境を揃えています。」

――幅広い層に受けそうですね。

影澤さん「あとはサービス面も力を入れています。こういったイベント施設では機材と環境を用意だけして、あとはお任せという形って結構多いんです。ですが私たちはイベントはみんなで作っていくものだと考えているので、イベントのお手伝いはもちろん、来てもらった人たちに楽しんでもらえるように最善を尽くしています。」

eスポーツ施設×カレー!?

――eXeField Akibaにはカフェエリアがあることが特徴的ですよね。ゲームしながらここで買ったものを飲食できるのは本施設ならではなのではないでしょうか。

影澤さん「せっかくお金を払ってゲームを遊びに来てくれているので、居る時間は居心地の良さを感じてほしいと思っています。そのためカフェのメニューに関しても一切妥協しておらず、社員を含めた全員で試食をしたり、メニューの入れ替えをしたりするなどの、試行錯誤を行っています。」

――カフェのメニューには相当こだわっているようですね!ではメニューの中で何かおすすめはありますか?

影澤さん「どれもおすすめですが、本施設に来たらカレーは是非食べてほしいですね。」

――eスポーツ施設でカレーですか?!

影澤さん「メニューを開発していく中で、満場一致で好評だったのがカレーなんです。実際に販売したらかなりの人気で、リピートしてくれる方も多いんですよ!」

こちらがおすすめの牛すじ黒カレー。ゴロっとボリューミーなお肉が特徴的なシンプルなカレーです。

お肉がとても柔らかく、満足感の高い一品でした!ゲームをプレイした後には食べたくなること間違いなし☆

様々なニーズに対応!

――eXeField Akibaはゲームを遊ぶことが出来る施設でもありますが、普段はどのような方が来店されるのですか?

影澤さん「1人でゲームを遊びに来る方はもちろん、友達2、3人できて、2~3時間プランを利用して一緒にゲームをプレイしている人が多いかなと思います。年齢層もまちまちですが、FPSをプレイする方は若い方が多いですね。」

――みんなでフラっと立ち寄ってeスポーツなんて楽しそうですね~!

影澤さん「加えて、最近のeスポーツ大会はオンラインで開催されることが多く、そこに出場するために本施設を利用される方もいます。」

――確かに家から大会に出場するよりは、設備面で整ったeXeField Akibaに来た方が安心感は違いますよね。ちなみに秋葉原という立地上、やはり来店される方は観光客の方が多いのでしょうか?

影澤さん「観光で秋葉原を訪れた人はもちろん、リピートで来店される方も結構多い印象です。スタッフが接客好きで、お客様の顔を覚えているということが多く、もしかしたらそれがリピートの要因になっているのかもしれませんね。」

――スタッフさんに覚えてもらえば居心地もいいですからね!

影澤さん「NPO法人で不登校の学生さんたち を支援している団体の方たちの利用もあるんですよ。そこのフリースクールのeスポーツ部の方々が週に1~2回、多いときで10人くらいで遊びに来てくれるんです。」

――eXeField Akibaを練習の場として利用しているのですね!

影澤さん「彼らは本当に不登校の学生なのかと疑ってしまうくらい、みんなはつらつとゲームをしている姿が印象的です。仲間やスタッフとも上手くコミュニケーションが取れている様子を見ると、eXeField Akibaがそういう場所として一役買えていることはいいことだなと思います。」

――そういえばeXeField Akiba公式SNSアカウントでは、カレンダーに「格闘ゲームの日」というものがあったのですが、あれは一体何をする日なのですか?

影澤さん「特定のゲームを好きな人たちは、何もない日には来店しづらい行きにくいと思うんです。友達同士で行くこともいいのですが、それ以上の人を集めることは難しいですよね。そこで『今日は○○ゲームの日ですよ!』と宣言しておけば、そういったジャンルのプレイヤーたちが集まるようになると考えたんです。」

取材時はイベント準備中で、一般利用のない日でした。イベント内容などに合わせて施設内の配置も大きく変わります。

――「格闘ゲームの日」があると、その日は格ゲーマーが集まりやすくなるということですね。

影澤さん「同じように『ぷよぷよの日』や『FPSの日』などもありますよ。他にはチームとコラボしてそのチームの選手が遊びに来る日なども考えています。イベントとしてはやっていなくても、店側から『今日はこの属性の人が集まります!』と見せていくことで、おのずとプレイヤーが集まって定着化していくと思うんです。」

――コミュニティ形成に役立っているかもしれませんね。個人で大会を主催したいと考える場合って、一般の方も利用できるのですか?

影澤さん「自分たちだけで大会を行いたいという場合は、貸し切りをお願いしています。ただ他のお客様がいても大丈夫なら、通常の料金で行うことも一応可能です。個人大会も大きな視点で見れば、多人数で集まって対戦することと変わらないという考えからですね。ただもちろん個人のお客様に限りますので、法人の方にはご遠慮いただいていますが(笑 )。」

eスポーツの新たなカタチ

――それでは今後のeXeField Akibaの方針を教えてください。

影澤さん「コミュニティのイベントは引き続き応援していきたいです。あとはビジネス関係での利用も増えてきて、eスポーツを利用した社内レクリエーションの場として使ってもらうといったこともありました。今後はコミュニティの応援と、ビジネス利用のバランスを上手くとっていきたいというのが方針ですね。」

――両方とも大切にしていくということですね。では何か今後新たな取り組みなどについては考えているのですか?

影澤さん「イベントを開催するだけでなく、新しいことが出来る場にもしたいと考えています。デバイスを作る場、新しいイベントの形を試す場など、ここから新しい形を作っていくことを行っていきたいですね。eスポーツ利用だけではなく、何でも取り組んでいきたいです。」

――設備も豊富なので、使い方はたくさんありそうですね!

影澤さん「過去にはアイドルのステージイベント、プログラミング教室、セミナー、ミニ四駆のイベントなど、たくさん行ってきた経験があります(笑)。今後はもっと色々ことをやっていきたいですね!」

――それでは最後に読者へ一言お願いします!

影澤さん「私たちはeスポーツやゲームに対するネガティブなイメージを払拭し、もっとeスポーツに携わる人やファンを増やしたいと思っています。eXeField Akibaはそんなeスポーツに触れるポイントとしての役割があるので、少しでもeスポーツやゲームに興味があって輪に入りたいと思っているならば、是非遊びに来てください!」

――本日はありがとうございました。

今回の取材を通して、eXeField Akibaは単なるeスポーツ施設ではなく、eスポーツの新たな可能性を切り開いてくれる施設という印象を受けました。カフェがあったり、明るく清潔感のある雰囲気など、従来のeスポーツ施設のイメージを塗り替えていることは、これからのeスポーツ業界には必要なことでしょう!

またコミュニティや利用者を考えたサービスも非常に多かったですね。やはりゲームコミュニティを深く理解している影澤さんの考えがしっかり反映されていると強く感じました。「eスポーツのこれからを体験したい!」「たくさんの人とゲームを通して関わりたい!」という皆さんは是非立ち寄ってみては?

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